早く回復したくて焦ってしまうときに見えづらくなってしまうもの

なぜか、自分の人生はいつもうまくいかない気がする。
他の人たちと自分は何となくちがう気がする。
他人の持っている悩みと自分の持っている悩みは、質が違う気がする…

こうした自分の中の問題に気づき、その問題が家族関係や
トラウマと深くかかわっていることを知ったあと、

自分の中に起きている問題の深さと、
回復への道のりの長さから、
「一日も早く良くなりたい」
と焦ることも出てくるのではないでしょうか。

適切なカウンセリングを受けたり、
いろいろな本を読んでみたり、
気になるセラピーを受けてみたりと、
行動に移すのはすばらしいことです。

ただ、焦りが強すぎると忘れられがちになってくるのが、
「自分に合ったセラピー」
「自分に合ったセラピスト」
「自分に合った回復方法」
です。

「自分に合った」というのがポイントです。
セラピーは、古くからある精神分析から最新のマインドフルネスなどまで
本当にたくさんの種類があります。

クライアントの話す内容を中心に展開するものから、
身体感覚を使うもの、
音楽や絵画などのアート面からのアプローチをするもの、
グループでおこなうもの、個人でおこなうもの、
多種多様です。

同じように、本にもたくさんの種類がありますよね。
理論的なアプローチを述べていたり、
分かりやすさを第一に書かれていたり、
日本人が書いたもの、外国人が書いたもの、
著者も精神科医、セラピスト、元患者など様々です。

回復を焦るうちは、
「とにかく何でも吸収したい」
と片っ端からセラピーを受けてみたり、本を読んでみたり
するかもしれません。

でも、一通りどんなアプローチがあるのかを知ったら、
次は
「この中で自分に合っているものは何か?自分が好きなのはどんなものか?」
「逆に、どんな内容は合っていない、苦手と感じるのか?」
を感じてみたらよいのではないかと思います。

あるセラピストが「もっと自己中になれ」と言う一方で、

ある癒し系の本には「他人をもっと思いやり、利他的になれ」
と書いてあるかもしれません。

どっちが正しいの?と思うかもしれませんが、
そのどちらとも、それぞれの理論に根付いた正しい主張です。

そこで判断基準になるのは
「自分はどちらが好きか」「気になるか」「合っていると感じるか」
ということです。

なぜ、その理論が好きだと感じたのか?
なぜ、そのアプローチが嫌いだと思ったのか?

「認知行動療法はわかりやすくて好きだけど、
マインドフルネスはなんだか退屈で苦手」

「論理療法は理屈っぽくていやだけど、
自分の感性が活かせるアートセラピーは好き」

でも全然いいのです。
今の自分に合うものは自分にしか分からないというところが
あるはずです。

今は苦手でも、何年かしたら好みが変わってくるということも
大いにありえます。

今、自分が回復に焦っていて「思考優位になっている」と感じたら、
自分の感覚に立ち戻って「何が好きか、何が嫌いか」
ということを見つめてみると良いかもしれません。

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