些細なこだわりや傷つきにこそ、自分の悩みを解決するヒントがあるかも

カウンセリングをしていると、

「大した事じゃないんですけど…」
「話していてばかばかしくなるぐらい小さなきっかけなんですけど…」

と前置きしながら、最近起きたできごとを話してくれる方がいます。

歯ブラシを置く位置でパートナーと大喧嘩した。

私は、歯ブラシは洗面所に置くべきものと思っている。
でも、彼は時々自分の歯ブラシを使ったあと、洗面所に戻さずに
台所の水場の辺りにポンと置いておくことがある。
それを見るたびにイライラして、
「ちゃんと戻してよ」
って注意したのももう何度目かわからない。
そのたびに生返事が返ってくるけど、しばらくすると
また台所に歯ブラシが。
怒りが爆発して大喧嘩になり、喧嘩しているうちに
「どうしてこんな些細なことで」と
涙まで出てくる始末。
彼も、「なんで歯ブラシぐらいでそこまで怒るの?」と
理不尽そう。

誰かにほんの冗談で言われた「バカじゃない?」という言葉が、
どうしても頭から離れない。

相手に全然悪気はないのもわかっているし、
周りにいた人たちも大して気にとがめなかったし、
相手はそんなことを言ったことすら忘れてると思う。
でも、そのときの相手の口調とか、表情がなぜか頭から離れない…。
「バカじゃない?」って言葉が昔から苦手。
すごくキツく聞こえて、どうしても笑って聞き流せない。
友達に相談しても、「気にしすぎだよ」って流される。

たしかに、表面的には些細なことなのかもしれません。

でも、なぜ些細なことが気になるのかというと、
そのうしろに大きなこだわりや主張、または傷つきが
隠れているせいかもしれません。

自分にとってとても大事だったり、
どうしても相手に理解してほしいことだからこそ、
些細なことにも反応してしまうといえるでしょう。

歯ブラシの位置にこだわるのは、家の中を居心地よく思い通りに
保ちたいからかもしれません。

外でのストレスが大きいから、せめて家の中だけでも快適に…。

そんな思いがあったとしたら、
パートナーがそのへんに歯ブラシを置いたら、
「外でのストレスが大きいから、せめて家の中だけでも快適にしたいのに!」
という自分の気持ちを無視されたように感じるのかもしれません。
「自分の大変さを分かってほしい」
という気持ちがあるのかもしれませんね。

「バカじゃない?」
という言葉が聞き流せないのは、
その言葉をしょっちゅう母親に言われてきた。
冗談めかしていたけど、冷淡な表情やあざけるような口調から、
冗談ではなく本当に自分のことを見下していたのが子供心に分かって
とてもつらかった。
でも、そのことを兄弟や友達、お父さんに言っても
誰も理解してくれなかった…。

これは一例ですが、「こんな小さなことで」と感じることにも
心が反応してしまうのは、結構根深い理由があるからだと思うのです。

「些細な事を気にしてばかばかしい/情けない」と思わず、
自分の心を知るための大切なヒントとして見つめてみると、
新しい発見があるかもしれません。

そして、自分の心が分かれば、別の行動をとることができますよね。

歯ブラシの位置で怒るよりも、
「仕事がちょっと大変でストレスが溜まっているんだな」
と自覚してストレス解消したり、

「お母さんにバカにされてきたようで、傷ついている自分がいるんだ」
と気づいてちゃんとカウンセリングを受けるなど、
ケアしていくことができるようになっていくと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です