アメリカのオンラインラジオ「Savvy Psychologist」について

Savvy Psychologist

私は幼少時にアメリカとカナダに滞在していた帰国子女ですが、カウンセリングというものがもっと生活に根付いていた印象があります。今、アメリカでは「登録するだけで、オンライン(電話、メール、チャット)でいつでもどこでもカウンセリング」が可能なサービスもあるほどです。日本でも、LINE等のSNSを利用したカウンセリングサービスが始まりつつあるようですね。

そしてまだ日本には少ないサービスの一つとして、日々を生きやすくするヒントをカウンセラーが配信するオンラインラジオもあります。

“Savvy Psychologist”もそのうちの一つで、Ellen Hendriksenという有名なカウンセラーが配信する、「科学的根拠にもとづいた、ジャッジなしのアプローチ(scientifically-based, zero-judgment approach)」が売りのラジオ番組です。この番組は2014年にiTunesの「ベスト新ポッドキャスト」賞も受賞しているようです。

一回あたり10分程度で聴けることと、柔らかでユーモアのある語り口が人気の秘密かもしれないと想像しています。

今回は「人目を気にせず行動するには」というテーマで配信された内容を一部訳したいと思います。

原文はこちら:https://www.quickanddirtytips.com/health-fitness/mental-health/how-not-to-care-what-other-people-think

ひとは自分が他人からどう思われているかについて考えるとき、良いことよりも悪いことのほうを先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。99回ほめられても1回批判されたら、そのたった1回の批判についてずっと考えてしまいませんか?

良い関係を保ちたいと思っている相手から自分がどう思われているかを気にするのは自然なことです。ま数百年前の世界では仲間外れは死を意味していました。仲間にどう思われているかを常に気にかけるのは、そうした時代を生き抜いてきた人間の本能に根付いているものでもあります。

(中略)

「人目を気にしないようになるにはどうしたらいいか?」という問いに対するアドバイスはたいてい極端で、他人をつっぱねるものが多いと感じています。これは私のスタイルに合わないし、リスナーのみなさんにとってもそうではないでしょうか。

そこで、中立的な立場をとってみましょう。周囲の批判から悪口、中傷、たわごとをスル―して、前向きなアドバイスだけを受け取るようにしてみませんか。もう少ししなやかに「人目を気にしない」ということを実践するために、以下の9つの方法を使ってみてください。

#1 具体的に誰のことが気にかかっているかを特定する。

脳はあるできごとを一般化しすぎる傾向があります。「みんな」に悪く思われたり、批難されたりすると思われるなら、具体的な名前を挙げて、その相手を特定してください。自分を批判するのは「みんな」ではなく、「上司と、噂好きな受付嬢」といった風に考えれば、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

#2 批判の本当の発信者は誰かを特定する。

子供の頃誰かに言われた、「そんなことをしたらご近所さんにどう思われるかしらね?」「そんなことしないほうがいいよ。他の人が見たら変に思われるでしょ。」という言葉がずっと自分の中に残っているなんてことはありませんか。もしそうだとしたら、

「そんなことをしたらご近所さんにどう思われるかしらね?」を「他人はたいてい自分自身のことで精いっぱいで、私の人生をまともに批判する暇なんてないものだ」「たいていの人は受容的でオープンだ」といった言葉に置き換えてみてもいいかもしれません。

#3 反射的に防衛しない。

自分に向けられた批判に対して反射的に防衛しようとしていることに気づいたら、防衛する前に批判の内容を聴いてみてください。常に防衛しようとしていると、すべてのものが自分を攻撃しようとしているように感じられます。中には良いアドバイスや助言もあるかもしれません。内容を聴いてからゆっくりとそれを受け入れるかどうか判断してみてはどうでしょうか。

#4 言われた内容をよく吟味する。

最終的にそのアドバイスを受け取るか受け取らないかは別として、相手が自分のためを思い、言葉を選んで伝えてくれた内容ならたとえ耳が痛くてもいったん受け止めてみましょう。

ですが、「あなたってばかね」といったあいまいな個人攻撃や「努力だけは一人前だよね」といった嫌味のこもったほめ言葉はこっそりと自分の中から排除しましょう。そういった表現の言葉を平気で人にぶつける相手が話す内容を受け取る必要はありません。

#5 誰かに批判されたとしても、相手が正しいとは限らない。

批判してきた相手の意見は、「やり直しのきかない冷酷な真実」ではありません。反対意見を述べればいいのです。が、もし相手の言っていることが正しいかもしれないという考えが拭えないなら…

#6 気にしない。または気にしないふりをする。

耳から煙が出そうなぐらい腹が立つことを言われても、やり返さないほうが良い理由は二つあります。まず、批判に対して動じない姿勢を周りに見せることによってあなたの評価は上がります。二つめに、あなたは批判してきた相手と同じレベルに下りなかった自分自身を、ただ誇らしく思うことができます。

#7 最悪の事態を扱うとしたらどうする?

人は最悪の事態(「私が遅刻して行ったらみんなに嫌われるだろう」「きっと台無しにしてみんなに怒られる」)を想像します。いつも最悪の事態を想像してその考えから抜け出せないなら、それが本当に起こったとして、自分に何ができるかを考えてみましょう。誰に助けを求めるか、そのとき自分にできることは何か。最悪の事態が起きても何かしらできることがあると考えれば、それほど恐れることはないかもしれません。

#8人の気持ちは変わるもの。

流行の移り変わりや選挙の票の流れ具合を見てもわかるとおり、人の気持ちは変わるものです。今日の敵が明日は味方になることもザラです。自分の信念を持ち続ける一方で、人の気持ちはうつろうものだということを知っておきましょう。

#9自分のもつビリーフ(思い込み)を疑ってみる。

批判されることを恐れる人はたいてい完璧主義です。完璧な自分なら批判はされないはず、と考えています。ためしに、わざと間違いを犯してどうなるか見てみてください。わざと誤字のあるメールを送ってみたり、会話の途中で不自然な間を作ってみたりしてみてください。間違いを犯しても「特に何も起こらない」ということがわかるでしょう。

結局のところ「自分を一番批判しているのは自分」です。もし誰かに批判をされたとしても、バーゲン会場に行った気持ちで―使い勝手の良さそうな掘り出しもの、すなわち良いアドバイスだけを手に入れ、あとのガラクタには目もくれず立ち去ってください。

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